Prictniumのリモート曲づくり:主なオンラインコミュニケーション手段4つ

こんなご時世だから、というわけではありません。

もともとPrictのメンバーで曲を作るときは、昔から(もうかれこれ10年近く…)オンラインでのやりとりがほとんどでした。

体感的に80〜95%くらいはオンラインで完結してるんじゃないかな。

なので、COVID-19 流行の今でも、ぼくらの制作環境とか、制作効率やスピードってあんまり変わっていないですね。

むしろ、緊急事態宣言で在宅ワークが増えたので、モチベーションを保ち、仕事とプライベートを切り替えるほうが大変。

せっかくの機会なので、誰かの参考になればと、どんな風にオンラインで曲作りを進めてるのか、ちょっとご紹介したいと思います。

今回は、使っているサービスやオンラインツールのお話。

これらは、長い年月をかけて確立していった方法なので、大きくハズレてはいないかなと思ってます。

8年近くをかけて、複数メンバーで試行錯誤していると、使わなくなるものはちゃんと使わなくなるし、自然淘汰のチカラが正しく働いて、残るべきものが残っていると思いたいところ。

使っているツール4つ

主に制作のために使っているのは、以下のオンラインサービスです。

  • Skype
  • Dropbox
  • Google Drive
  • メール

こうして書き出すと、どれも、特別なものではないですね。

Skypeのポイント

Skypeは、リアルタイムのやりとりのために使用。

Skypeは画面共有がポイント。役割をとくに決めたわけではないけれど、メンバーの Tetpastorius(テトさん)がいつも画面共有してくれて、音を流しながらメンバーと「ああかな、こうかな」と言い合える環境を整えています。

こちらがSkypeで打合せ中の様子

なんでこの画面をキャプチャしたんだろう…
もっとDAWが映ってるときに撮ればよかった…

本当はDAWの音を出しながらSkypeしゃべりたくて、ヤマハのAG03をポチったんだけどね。この時期なので在庫切れになってしまい、届くの6月だってさ…

まじか〜、やっぱりこの時期は、みんな考えること一緒なのね〜、残念。

Dropbox は 音声データのやり取りメインで使用

Dropboxは、曲のデータ共有のために使用。

Pro版ではないので容量制限があるのがタマにキズですが、安定して自動的にファイル共有してくれるのはありがたいです。

いまなら Google Drive や One Drive も選択肢に入るのだと思いますが、2012年当時は Dropbox が一番使い勝手が良かったため、そのままDropboxを使い続けている気がします。

Prict専用の共有ファイルを作って、そこに今回の曲のトラックデータや曲構成を書いたメモなんかを保管して、共有してます。

作曲ネタフォルダに、トラックデータを放り込む

フォルダ名の頭に数字付けて並び順を決めておくのが管理しやすさのコツ。ただ全フォルダへのルール付けは徹底が難しいので、階層が浅いところまでね。

個人的には、この非同期というか、ゆる〜いファイル同期がオンライン共同制作のコツかも、と思ったりしています。

アップしておくと、いつの間にか更新されている。

アップしておいたからね〜、時間あるときに見てね〜。

ちょっと遊んでみたんで、アップしてみたよ。

という「ゆるさ」が「遊び心」と制作の「余白」を産み出しているような気もします。

これが、LINE とか Slack とかだと、既読になったかとか、すぐ返信しなきゃとか、そういう雰囲気を持ってて、時間が詰まっている感じがする。

いっぽう Dropbox だと、アップする方も、ほいほい放り込んでおくイメージなので、受け取る側も「まぁ、いますぐ見なくてもいいか」となる。

見たいときは、「あ、なんか新しいデータ入ってるな」と、能動的にデータにアクセスするので、時間に追われてる感じがないのが心地いい。

ただ、それだけだと、制作が全然スケジュール通り進まないので、メール入れたり、定期的にSkype で進捗確認したりとか、気になることとか打合せして、それぞれのいまやることを確認しながら進めています。

Google Drive は記録や進捗管理で使用

Google Drive は、テキストや表データのやりとりのために使用。

今は Google ドキュメントではなく、Google Drive ですね。

一番のポイントは、複数人で同時に編集できるスプレッドシートの存在。

Skypeミーティングのメモとか、各曲の進捗管理とか、Skype で話しながら、その場で記入できるのが本当にステキ。

いまはリモートワークが叫ばれて、どんな会社でも使われてはじめていますが、いやいや、もっと前からあるからね、と心の奥で思っているのは、私だけでないはず。複数人で共有するデータを扱うのに、使っていない方は、ぜひ使ってください。

ぼくらは、こんな感じでスケジュール管理したり、曲ごとの制作メモに利用しています。

備忘録はこんな風にテキストベースで自由記入

わたし、けっこう忘れっぽいので、書いておかないと思い出すのに苦労するのです。どうせメモするならメンバーとリアルタイムで共有しながら書くといいよ。リンクとかも貼っておけるしね。

ざっくりガントチャートで全体を把握してます

ガントチャートは全体スケジュール感をつかめたら、こまかい更新はしてないです。ガントチャートをつくるのが目的になってはダメ。

あとは、曲作りからは少しそれますが、作ったCDの在庫管理や経費精算記録でも使っています。

誰がいついくら何に払ったのか、記録して、経費精算してます

けっこう真面目でしょ?

メールは普段のやりとりに

いわずもがな、もっともオーソドックスなコミュニケート手段がメール。

Prict の場合、実際のところは、普段のやりとりはメールが最も多いです。

LINE も使ってはいるけれど、検索機能もそんなに使えないし、過去に遡るのも大変なので、制作関連の連絡は、もっぱらメールになってしまうという。

待ち合わせとか、ちょっとしたリアルタイム性が必要な場合は LINE でのやりとりが多いですけどね。

本当は Slack とか使えるとイイと思ったこともあったけれど、そこまでするまでもないかなぁという感じで、今はメールに落ち着いています。

みんながみんな同じ環境でITサービスを使っていれば良いのだけれど、強制力のある仕事じゃないから、無理に新しいツールも続かないし、また時代が変われば変わるのかもしれないけれど、Prict では、いまのところメールがもっとも安定の連絡手段ですね。

まとめ

というわけで、Prictniumのリモート曲づくりで使っているオンラインコミュニケーション手段4つをご紹介しました。

アプリやPCでの初回の設定は必要ですが、それ以降は使い方に慣れてしまえば、そんなに難しくないと思います。

まだリモート曲作りに四苦八苦されている方は、ぜひ、参考にしてみてくださいね。

あとがき

自分で書いていて改めて思ったのが、そんなに目新しいことはしてないなぁ。ということ。

それゆえに、ぼくら使う側の心持ちの影響が大きいのかなと感じてます。

「オンラインで曲作りなんか無理だ!しかも複数メンバーいるのに!」

と、決めてかかってしまうと、そこから先がないですが、

「なんとかしてオンラインでやり取りしてイイもの作れないかなぁ」

と、使いやすいもの探したりすることで、前向きに楽しく続けられる。

ぼくらが、いままでオンラインで曲作りしてたのは、普段の生活の中でなかなか会う時間が取れなかったということと、Prictniumの初期発足当時からオンラインで作業してたからハードルが低かった、というのもあったでしょうね。

そもそも「Prictnium」という名前を作ったのも、オンライン(Skypeかメッセンジャーか)で、やり取りしながらだった記憶があります。

最初は、曲の進捗を互いに記録するのに「アットウィキ(@WIKI)」というサービスを使ってましたからね。記入するのが手間で、数ヶ月で使わなくなりましたけど。

そうやって、過去のことを思い出しながら書いた記事でした。

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